お母さんの話
少し前に母親がこちらに来ました。
遠方に住んでいて会うのは5年ぶりくらいでした。
私が中年女性なので母親は老婦人です。
おまけに最近痩せてしまったとかでちいさくなりました。
なのに荷物がでかい。
でかいリュックをしょってパンパンに膨らんだショルダーバックを掛けていました。
ショルダーバックの中身はタオルハンカチ2枚、ペットボトル、パンパンで重くなった小銭入れ、なにかのメモ紙片の束、携帯の充電器、多めのティッシュ、メガネ、ごみ袋等々。
リュックの中は3泊4日分の着替え。
すごく重く、会った時から肩代りしましたが身長が縮むかと思いました。
どうやら「汗をいっぱいかいたら困る」「のどが乾いたら困る」「小銭がなかったら困る」と思っていて
しかも「他の人(同伴していた父親や私や会いに行った友人)も困ると困る」って思考だと思いました。
わからなくはないです。
でもこれだと生きにくいですよね。
本当は私にお母さんを安心させてあげられるだけの説得力ある「荷物少ないほうが楽なんじゃない?」を言ってあげられればいいんですがお母さんの答えは「でも持ってないと心配で」でした。
人を変えることができないってもどかしいですね。
今は、それなら私が母親の荷物をすこしでも持てるように自分の荷物を減らそう、って思うことしかできませんでした。
ほんとは和服じゃないです