夫婦喧嘩物語
のりすけさんとけんかをしました。
晩酌のおつまみに油揚げを焼いたんですが焦がしてしまって、それを夕餉も終わってほろ酔いになったころ「いっつも油揚げ焦がすね」「何度言っても油揚げ焦がすね」「人の話聞いてないよね」「おいしい油揚げが食べたい」と言われて
いつもだったら「そうだね~打率10割の勢いで焦がすね~奇跡のバッターだよね~エヘエヘ」「次回ご期待くださ~い」とか言うんだけどなんだかめんどくさくなって「他にもおつまみ用意してるのにそこだけそんなに言う?!」と応戦しました。
最近のりすけさん文句言う度合いが上がってる。それもしつこい。正しいかもしれないけど付き合いきれない。
戦争を、しましょう
避けることもできたところをあえてけんかにもっていきました。うちのけんかは冷戦です。くちきかない。無視。
自室にこもってもむかむかする。いらいらする。ネットを見てもテレビを見ても楽しくない。本が読める気がしない。
時間をいくらつぶしても気持ちが晴れない。
テーブルには夕餉の残骸、食べこぼしの跡。
ふとお皿を洗って生ごみを処理してテーブルを拭いたら気分が変わったんです。
床にコロコロ掛けたりもして
変な話、この先のりすけさんとどうなろうと私は私でやっていけるって思えたんです。自分でご飯も作れるし片づけられるしテーブルだって部屋だってきれいにして暮らしていけるって思えたんです。
そしたらすっきりしたんです。自己嫌悪もなくのりすけさんを呪う気持ちもなく。
わだかまりなく眠れました。
片付けや掃除が気分転換になるって本当だったんですね。
自分でもちゃんとやれるんだって思えるんですね。偉大です。
お恥ずかしい話ですがうちのけんかは翌朝機嫌よく挨拶すればだいたい表面上終わりです。
のりすけさんの文句たれを封じることはできないと思うのですが「そんな言い方されたくない」と言えたので今回はこれでよしとしようかな…と思っています。